学習障害の特徴と看護を学ぶ現状と支援

学習障害はLDとも言われており、見たり、聞いたりしたことを認識して、文字や言葉に出すことを苦手とする傾向があります。詳しい症状として、聞いたことに対する理解や文字を書くこと、図形や文章問題が苦手などの特徴があります。
しかし、知的な大幅な遅れはなく、勉強ができない、努力が足りないだけと言われることが少なくありません。学習の失敗や周りからの否定的な言動により、自己肯定感が低くなりやすいため、取り巻く環境への配慮が必要です。
また、学習障害への正しい理解を深めることによって、障害に対する偏見を軽減することも現状の課題の1つです。学習障害を持つ人への支援として、絵や図を用いての学習を理解するまで繰り返し指導するなどの方法があります。また、学習への興味関心を引き出すことも支援方法の1つでしょう。
看護師を目指す人の中にも、学習障害の人は少なからずいます。現状では、看護師を目指している学習障害を持つ学生が、看護学習の中で苦労するのが臨地実習です。臨地実習とは、病院や診療所などの現場に実際に入り、看護を学習します。患者とのコミュニケーションや他者への共感が乏しいなどの問題が、ほとんどを占めていると言われています。
学校でも学習障害を持つ人たちへ、配慮がなされた指導方法を研究している段階です。学習障害は現在、社会的にも理解が広がりつつあります。勉強会や研修会も行われているので、障害を隠すことなく指導担当の教員と相談しながら学習や支援を進めていけます。